吾が欲しいのは汝だけ

 

空の星を呑み尽くしても

枯れた声を潤せない

 

ショーケースに収まった

色とりどりの貴重な宝石よりも

砂漠に咲く一輪の薔薇が欲しかった

 

汝が吾に接吻を求めても

なお

この唇は乾くばかり

 

白湯を飲んでも

粥を啜っても

烈火のごとく

汝を欲する

 

浅ましいと思うか?

 

この枯れ枝のような腕が

手を伸ばし欲するのが

汝の心であると

 

オオミズアオの瑞々しさ

それは

たった七日の命ゆえ

吾の恋も

七日で終える夢であれば

どれだけ満たされただろう

 

この肉の器こそまぼろし

汝の魂の輪郭こそが

吾の真如の月

 

短い命を

溺れるように

 

この薄緑の羽に

月光を浸して

 

さいごの恋を

託そうじゃないか

 

 

 

 

 

 

夕日メンテナンス

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月と詩人 Author はじめまして。 夕日メンテナンスと申します。 これまではXなどで詩を投稿していました。 どうぞよろしくお願いします。

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