詩投稿サイト・詩のプラットフォーム
– ムー コレクション – “A gentle gaze” from TSUKITOSHIZIN
空が深海に沈む頃 包み込む泡音 掌に灯った種火 吹き込む息を 選べ
18時の紺青に泣きたくなるのは 淋しさよりも 見知らぬ町 人々の営み それらの外で 生きる自分に 勇ましさ それが見えたから
和らいだ香りの空気 住宅街に 懐かしい緑、混ざり カールの素敵なレジの姉さんは 半袖のフリースで レジを打つ
煙る雲にミカンが滲み スーパーに並ぶ春菜達 白み始めた17時半 日はまた延びる
それはステンドグラスになった そこから差す光の中で 微睡の中で 日々を編む 石で割れそうもないほど 高いとこに それはステンドグラスになった …
浮かぶ 寒い朝に ストーブ匂う 実家のリビング 霜柱立つ 祖父母の庭 目の前には 天国の門前のような雲に 目細し
兜の緒を緩め あぶく達は浮かんで 夜気へ溶ける 半月船の出港だ 民家の屋根から出港だ 「舵取り一杯」 錨に帆 そんなものは ここには無い 溶け…
肌を縮こませる風に 当たる日差しは平行線 めくる頁に映り込む 陽炎の影は伽藍堂