あり得べき降誕祭

子らが待ち望む

老爺の殆どは

擬態種であるが有害で

心を許した子を攫うという

 

星と雪に紛れた老爺が

鹿科の生物を原動力に

空を滑る光景は

息子を指導する教材だったのだろうか

 

幾年経っても

変わらぬ星々に

命を返そうとする女は今年

壮年となった息子と瓜二つの姿を

聖夜の空に見た

 

 

 

 

 

 

孤海

孤海

A Mirage of Fantasy / 詩の蜃気楼 ( 月と詩人 )

More Posts

コメント

“あり得べき降誕祭” への4件のフィードバック

  1. YUMENOKENZI
    1. 孤海
  2. ムー
  3. 孤海

コメントを残す