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  • 伽藍の冬

    肌を縮こませる風に 当たる日差しは平行線   めくる頁に映り込む 陽炎の影は伽藍堂         …

  • 片足の猫

    片足を失くした猫は 小さく跳ねるように歩いている 此処では無い 何処かへ 目的も無く 歩いている   既に日は落ちていて 空に幾つもの星が浮…

  • 樹木の季節

    暑さ和らぎ雨が降る 夏、葉を萎めていた大樹 広く木陰をつくる10月 やわらかい日差しのもと 冷たい空気を浴びて 色づきはじめる11月 木枯らしが吹き …

  • Nothing

    重力のない空鳥はどこへ行く もうすぐ月に挨拶するよ   音のない楽譜でピアノが奏でるは 銀のしっぽがくすぐるワルツ   文字のない…

  • お茶会

    ツルツル陶器製 金のラインがオシャレな 3階建ての舞台の上で   真っ白のレースを敷いた パステルカラーの コロンと丸いご令嬢  …

  • 夜 明 け

    小鳥たちの さえずりで 目が、覚めたんだ   夜明けの 窓が、 開いた …   優しい声が、耳に 心地よくて このまま…

  • 星 落 秋 風 -月と詩人

    星 落 秋 風 眠 草 木 下 風 雪 耐 待 春 光 温 胤 星 舞 星 瞬 天 空 月 影 永 遠 誓 願 誰 問 誰 想 星は落ち、秋風が吹く …

  • その空色の瞳の猫は、地に落ちた…

    草のベッドに横たわり 甘い土の匂いを胸に 草の葉に無数の光りを 見つめていた、ひまわりの丘   今朝は、どうしてこんなに眠いの? 俺、なんで…

    その空色の瞳の猫は、地に落ちた…