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  • 待ってください

    待ってください あなたの声 聴きたくて…。   待ってください あなたと話してたくて ずっと…。   あなたは、それでも 私を1人にさせますか?   …

  • 56億年目の祈り

    弥勒が下生するころ 地球は太陽に呑み込まれている   太陽が弥勒菩薩なのか?   衆生の苦しみを すべて終わらせてくれる 間違いは無い そうだと言って…

  • 透明な傷跡

    古武術はかっこいい バガボンドの辻風黄平に憧れた 武蔵を追い詰める彼の 鬼気迫る姿 圧倒された   私は鎖鎌を習った   息を呑む演武 楽しかった  …

  • 青い夜空、午前2時半

    美顔器を勧めてきた彼女 その額30万 私はあんぐりとした まさか コンビニ店員に マルチをされるとは   人情味のある彼女 いつも深夜に勤務中   今…

  • 旅先にて

    君に会う 肩に触れる 言葉も交わさず ただそれだけの 淡い 淡い 想い 永遠の 片想い            

  • 雷雨

    雨の匂いがした   いつの間にか 須弥山のその頂に佇む   神々の王が住まう城 長雨を降らす その主人が坐すところ   私は気づけば魚になり 天網の宝…

  • 鳴る風そばに。

    唸る風は、きこえますか? 私の鼓動、きこえますか? 私は、ドキドキしてます どうしてなのか知ってますか? 好きな人がそばにいるから それなのです…。 …

  • 無音の夜の、不純物

    兜率天の夜は 音がまったく聞こえない 弥勒菩薩さまの 瞑想が始まるからだ   内院に不純物などない ないはずなのに 弥勒は憂う 56億7000万年後を…

  • 愚昧のハンカチ

    さあ これでお口を拭いて   差し出されたハンカチ 私は唇の血を そっと拭う   美味しかった   祖父の戦争写真 母の白無垢 父の賞状 祖母の鏡台 …

  • 燃ゆる霊堂

    ああ 美しい うねる炎 何もかも呑み込む 過去も 記憶も 魂さえもーーー   私を救わない御仏 恨んじゃいない 憎んじゃいない でも 清々しく燃え広が…

  • 梅雨空に

    誰がみても明らかな曇天に 2匹の白い蝶が まるでお祝いするかのように 飛び回っている 今日はハレの日 雨降って 地固まる            

  • それぞれの時間

    樹木は 成長とともに芽吹き 葉を大きく広げ ちからを蓄える 花芽を育て 咲き、実を結ぶ そして、長い休みに入り 季節が巡るのを待つ その様は 人の一生…

  • 錆びた秒針が、私の喉をかすめていく

    おじいちゃんの子守り歌 私には届かなかった   一緒に探した補聴器 沼の底を探しても 見つからない   いつまで経っても 私は迷子   おじいちゃんの…

  • 深海魚が買いにくる、街外れの自動販売機

    その自販機は183センチも無かった 157センチ ピッタリ私の高さ   その常夜灯に集まるのは 亡霊たちか いや 深海魚の群れ   彼らは所望する 私…

  • 電子レンジの中で溶けていく、真夜中の月光

    溶けていったのはチーズでなく 私の頬っぺた 螺旋のようにとろけてゆく 足のつま先   どうしてラップしなかったの どうしてフタを外さなかったの   今…

  • 最後の味

    ひとくちずつ確かめる 貴方の体温 貴方の記憶 貴方の罪   なめらかでいて 複雑な味わい のっぺりとした見た目 凹凸がある そのクレーターを 一つずつ…

  • 永遠の標本

    あなたの断片を 丁寧に切り取ってゆく   御朱印のように 一キロの肉のように 女性もののコロンのように   丁寧に 丁寧に   貴方を切り取ってゆく …

  • 短詩集

    ①浅葱の懐月 如意の宝珠は海には無い 天の頂にも有りはしない 浅葱色のその懐に しずかに良月はしまわれている   ②魚の回廊 神欲の池水に棲む魚は 今…

  • 陽炎

    ずっと 何者かになりたくて 理由を探すフリをして 逃げていた   守っていたのは 甘えん坊の小さい自分   周りの機嫌を伺う技術 涙の感情を殺す方法 …

  • 役所

    お前がしていることは仕事ではない 尊厳の破壊だ 今更仕事だなどとのたまうな 死神のように高い塀に登って 弱者を見下ろすのは楽しいか 私はお前の瓦礫の言…