そしたら、ゆっくり眠りたい

今よりも
ずっと高いところに住みたい。

窓はたくさん、
飛んでるみたい。

階段を五段のぼった先の
天井ぎりぎりのベッドに
仰向けになる。

少しだけ頭をあげると、

窓の向こうを
雲がゆっくり流れていく。

恋人は
お酒と音楽。

ケーキはきまぐれ
たまに焼いてみたりする。

休日になると
子どもたちが遊びにきて、

絵の具だらけの手に
元気をもらう。

好きな友だちは
すぐ隣に住んでいるから、

海が見たくなった日に
ふらりと車を走らせる。

幾つになっても恋をして、

ひとつずつ、切ない記憶を
本にする。

本棚がいっぱいになったら、

また階段を五段のぼる。

天井ぎりぎりのベッドに寝ころんで

窓の外を流れる雲を見ながら、

ゆっくり、

ゆっくり、

眠りたい。

 

 

 

 

 

 

kinomi

kinomi

月と詩人 Author 保育士をしています。 生まれたばかりの、まちのこと。

More Posts

“そしたら、ゆっくり眠りたい” への1件のフィードバック


  1. YUMENOKENZI


コメントを残す