それはまるで青い風のように頬を撫でた
その瞳に射抜かれた
貴方は猫のTシャツを自慢した
かわいいかすれた猫の絵
真夏の古着屋
床に伸びる猫を撫でていた
その長い手は
まるで俳優さん
私と貴方
決して交差しない線
なんの悪戯か
交わってしまった
サインをくれた貴方
私とのツーショットを
柔和な笑みで受けてくれた
なのに
貴方を写真に閉じ込めた日から
変わってしまった
いつしか
私は透明人間
まるで六条御息所みたい
貴方は変わらず
青い風のまま
三叉路で
涼やかに吹いている
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