貴方の手を離した時
私の夜は孤独になると思っていた
それは違った
街路樹の葉脈に
都市の匂いに
教会のステンドグラスに
貴方の気配がした
失った神棚を確認するたび
悲しみが溢れると思った
それは違った
星の瞬きに貴方のまなざしを感じる
貴方に恥じないよう
姿勢を正し
心の扉に鍵をかける
貴方の愛は
この世界の空気に満ちていた
水道の蛇口をひねる
そのしずくは私を生かす
貴方の涙であった
その一滴が
慈雨となり
氾濫する川となり
いずれ大海に出でる
何も失っていない
神さま
貴方の懐に抱かれたまま
人生という夏休みを過ごす
神さまの宿題
一生をかけて解いてみせる
いつか
私の答案用紙
花丸をくれませんか?
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