
不思議ね
刺さるような夏の日射しは苦手だったのに
過ぎてしまえばなんだか懐かしい気がするわ
太陽の蜂蜜色が煮詰まって
ほんの少しだけ色濃くなったような
10月は柔らかな飴色
束の間の優しさで
火照りを鎮めてくれた涼しい風は
もう少しすれば
夏の日射しよりも残酷に
肌を切り裂く冷たい刃に変わるから
暖かい寝床で
夢の首すじにしがみつく準備をしよう
日に日に空が高くなり
日に日に雲が薄くなって
夕陽が名残惜しげに投げ掛けた
最後の一条の茜が薄れ
一日が終わる度に鮮やかだった色たちが
彩りを無くしてゆく10月は
柔らかな飴色
そしてセピア色
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。