平和な午後

きのうの嵐が嘘のように

空は穏やかに青く広がっている

つくつくぼうしが木の梢に鳴く

きのう海の向こうで起きた

恐ろしい出来事など

なにも知らなかつたという様子で

ジエツト機の白い機体が

空の深いところをいく

 

信じられない光景が

テレビに映し出されていく

これは本当なのかと何度も

自分に問いかけてみる

たくさんの人の命が奪われた

無造作に

 

酷く恐ろしくて

酷く悲しくて

 

憎しみが

さらに大きな憎しみを生んでいくようで

このまま時代は闇へ向かうのか

 

子供たちにどう伝えたらいいのか

大人はどう生きたらいいのか

 

空は穏やかに何処までも青く広がっている

平和な午後

明日も今日と変わらずに

訪れるのだろうか

 

 

 

ーーー追記ーーー

この詩は、2001.9.11の事を、多分、翌日の

9月12日頃に書いたものです。

今、世界で起きている戦争は

新たな恨みを生み出し

同じ事を繰り返す……

それが悲しいです。

 

 

 

 

 

ヒメシャラ

ヒメシャラ

月と詩人 Author  「詩とメルヘン」が大好きでした。やなせたかしさんを尊敬しています。

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