ペルセポネの瞳

 

地下の螺旋をたどり

古い革の手帳をめくる

どのページも質量がある

 

泣き腫らした目の夜明け

踏み躙られた時の激昂

あの子が微笑んだ陽射し

ゆっくりと瞬きをした刹那

 

そのすべてをざらついた手でなぞる

 

あなたの悲しみはどんな形であった?

それは冬の結晶のように病的に積もった

 

わたしの喜びはあなたの形をしていた

それは春の紫雲に溶け込んだきざはしだった

 

ホコリをかぶったそれを愛おしく撫ぜる

 

100年後の私のまなざし

 

それは星のように瞬く

ある時は射抜くように

ある時は降り注ぐように

 

1000年に一度でもかまわない

 

あなたもわたしも

愛おしい御祖の眼となって

憎しみも苦しみも散華に変えて

未来の乳飲子へと贈りましょう

 

 

 

 

 

 

夕日メンテナンス

夕日メンテナンス

月と詩人 Author はじめまして。 夕日メンテナンスと申します。 これまではXなどで詩を投稿していました。 どうぞよろしくお願いします。

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