地下の螺旋をたどり
古い革の手帳をめくる
どのページも質量がある
泣き腫らした目の夜明け
踏み躙られた時の激昂
あの子が微笑んだ陽射し
ゆっくりと瞬きをした刹那
そのすべてをざらついた手でなぞる
あなたの悲しみはどんな形であった?
それは冬の結晶のように病的に積もった
わたしの喜びはあなたの形をしていた
それは春の紫雲に溶け込んだきざはしだった
ホコリをかぶったそれを愛おしく撫ぜる
100年後の私のまなざし
それは星のように瞬く
ある時は射抜くように
ある時は降り注ぐように
1000年に一度でもかまわない
あなたもわたしも
愛おしい御祖の眼となって
憎しみも苦しみも散華に変えて
未来の乳飲子へと贈りましょう
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