月: 2026年10月

  • ホイップクリーム遊泳

      ふわふわと真っ白な中、泳ぐの   くらくらして甘い香りにむせて、もがくの   どっちが上で どっちが下?   どっちが天国で どっちが地獄なんだろ…

  • 不在

    当事者不在の 足場固め 鼻で笑われた 微かな気配 もっと 濃いはず          

  • 涙

    いつのころからか 人前で泣かなくなった   強くなった わけではなく、 …   _ 甲子園、オリンピック、日本シリーズ、引退試合   目を奪われる  …

  • 自分らしく

    少しずつ 少しずつ 人生は 短くなっていく   それは 誰でも同じ事   若い時 そんな事は 考えなかった   むしろ 苦しい時は いつまで続くんだろ…

  • 廃墟

      崩れかけた門をくぐり 草むした庭を抜け たどり着いた扉   錆びたドアノブ 朽ちた十字架   閉ざされたまま 祈りは届かない   そうして廃墟の中…

  • 防衛動作

    幾何学模様の低い天井 照明は深くて暗い奥行きを誘う カウンター越しの最奥の人 長身痩躯が天井高と不均衡である 不健全に捻る首 その愛想顔は近くて遠い …

  • 秋風

    秋風に いつかのなにか よみがえる   像なき面影に ただ口があく          

  • 雲になれ

    日々 淡々と過ごしている そう心掛けている でも 思う様にいかない みんな思う様にいかない   ただの我儘なのかな 誰だって思う様にならないこと いく…

  • 老舗のケーキ屋

    帰り道 行く手阻まれ 行列の 口ぬぐいけり 心も満たされ          

  • タッチパネル

    周囲を見回す 忙しない空間 空いた席に座る 隣席者への振る舞いは 機械音痴を安堵させたようだ 軽い会釈 まだ、来ない ・・・ 周囲を見回す      …

  • 写真

    古い写真 写るのは私   古い写真 語るのは その平面に不在の視線          

  • コスモスステーション

    星々を映しだすコスモスの花 ここはまるで銀河ステーション   そのただ中に立って   右手をそっと胸に当てて その上に左手を重ねて 抱きしめる それは…