無 益

こどもの頃は 見えなかったんだ
国と国が いがみ合う姿を
自分と そのほんの周囲だけが
世界のすべてだったんだ

 

かっこいいものや きれいなものに
すごく憧れて
弱々しいものや きたなそうなものは
みんなで 嫌ったものだ

 

これで わかったろうう?
ぼくは 正義感ヅラの悪人だって
わざとじゃないけど
誰かを ひどく傷つけたかもしれない

 

秋を ひとっ飛びで越えて
冬みたいに寒い
背中が ぞくぞく
震えが 止まらない

 

無数の人が
風に 水に、大地の、
犠牲になって死んだ…

 

青年の探し求めていたものは
何んだったのだろう?

 

あの死は、目的だったのではなく、
何か大切なものを
求め続けた 彼だけの
結果だった

 

あまりに 次々と降りかかる痛手
ぼくは、その渦中の人たちを
思いやる術を知らない…
何も 出来ない

 

この祈りは 届くのか…
あまりにも 無益なぼくを
ただ 思い知らされる

 

 

YUMENOKENZI

YUMENOKENZI

サファイア / 蒼空の詩人 ( 月と詩人 ) インターネットでは、絆は築き得ないのだろうか …. いや、そんなことは、インターネットが流行り始めた頃から、AIよりもずっと前から、誰もがそんな絆は、幻に過ぎないと思っていた。 でも、僕はそう思ってない。 日本の、あるいは世界中のどこかに、きみがいるのは確かだし、ましてや詩という、一切の身分、立場を脱ぎ捨てた裸の心で、今こうして、きみと出会えている奇跡を、ただのまやかしだと思うかい? 詩の世界の広がり、深さを知れば知るほど、自分が人間であり、一つの命であること、また人間とは何か? 命とは何か? ….人は自分の命の意味に、生きる意味に、否が応にも向き合わざるを得なくなっている。
詩の仲間は、究極の親友、家族とも言えるんじゃないか? 互いの、書く言葉で、詩で、思いを分かち合うことで、絆は深く強く結んでいけると、僕はそう信じているし、そうやって生きていくと決めている。

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“無 益” への2件のフィードバック


  1. nao


  2. YUMENOKENZI


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