悪夢を見た
夜な夜な現れる
兄、父、伯父…
私に働けと急かす
私は療養中なのに
夢の中では罵声を浴びる
起きた時の落ち込みよう
消えてしまいたくなる
そんな時に友人からのライン
無印で買ってきてくれたお香セット
白檀の香りが寺院の空気を運ぶ
スーッと天に伸びてゆく煙
涙が出た
友人たちと八幡さまへ出かける
悪夢を見るんです、と話す私
友人の男性は
「俺は見ないっすね
人を殺す夢は見ますけど」
笑った
逆夢なのかもしれない
コンビニでクーリッシュを買った
八幡さまの猫たち
トラちゃんはカギしっぽ
可哀想なくらいビビり
でも撫でさせてくれる
茅の輪もくぐり
拝殿前で挨拶する
八幡さまを流れる時間はゆっくり
クーリッシュが程よく溶けて
喉を潤す
優しい時間だけ
西陽と共に首すじに焼きついた
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