サンクチュアリ

真っ白でふわふわな髪

静謐な白い部屋

 

震える体

骨に薄い皮膚がしわしわ

 

いつも壁にはキリストの絵

貴方はクリスチャン

 

眠っている姿を盗み見る

閉じた瞳はマリアさま

 

ピアノの音に

フルートがまざる

ソプラノの歌声

 

庭には金魚の水槽

コポコポという音が安心する

 

二階へ上がる階段には

チベットの曼荼羅の絵

 

夏にはゴーヤーがカーテンになる

横浜の高台

海から来る風がいつも吹き抜けている

 

白い壁面

赤い屋根

芝生を走り回るダックスフント

 

今でも夢に見る

 

あの子とは最後まで仲良くなれなかった

それでも

あの子の家の記憶はずっと残る

 

幼い私はあの家に帰りたかった

 

父の怒号は聞きたくなかったから

 

やがてあの家族は

おばあさんの死と共に

山手に引っ越した

 

あの土地は数億で売れたらしい

そんなもの

私にはただの紙切れ

 

あの家の幽霊は今も私を招く

 

 

 

 

 

 

夕日メンテナンス

夕日メンテナンス

月と詩人 Author はじめまして。 夕日メンテナンスと申します。 これまではXなどで詩を投稿していました。 どうぞよろしくお願いします。

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