真っ暗な地学の教室
DVDで月の誕生を見た
彼はいつも最前列
天文部の部長
一緒に眺めた
元々地球と月は同じ星だってこと
いつからか双子の星となった
昔はもっともっと
巨大に輝いて見えた
あの頃の彼はスーパームーン
超巨大に輝く双子の星
バレンタインデーの日
熱を出してしまった私
授業のためにお米を研ぎに行った
偶然出会えた彼に渡した
不器用な手作りチョコタルト
きっと硬かっただろうに
美味しかったと言ってくれた
ホワイトデーにはメリーチョコレート
お返しも丁寧で実直
慶應ボーイになった彼
いつか私も慶應に行くと約束した
でも
浪人の末に決めたのは多摩美
あの頃流行ってた
「君の知らない物語」
結局一度も言えなかった
ミクシィで彼が書いてた
「星空の下には必ず僕がいる」
今も月を見ると思い出す
かつて輝きに満ちた双子星
今は遠い
衛星のまなざし
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