竜の懐

 

まめがらを炒って供える習いが染みついていた

混じり気のない美しさは

安らかに国を治めた先王の忠に似ている

いつだったか

互いにはさんだ碁盤のように

豊かに広がってゆく汚れなき星々

貴方の由来に畏れ敬う心は

竜の模様をした肌着にしまっておいた

鎌のように鋭く鏖殺せんとする

恐ろしげな見た目をした怪物は

可愛いらしい雀が化けて見せたもの

その懐に抱く夜着の奥にこそ

竜が住まうのだ

 

 

 

 

 

 

夕日メンテナンス

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月と詩人 Author はじめまして。 夕日メンテナンスと申します。 これまではXなどで詩を投稿していました。 どうぞよろしくお願いします。

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