轍はひとつ 白煙を目印に

おうい。とわたしが背を追えば

おうい。とおまえが手を振り返す

 

やまびこのように繰り返すまま

わたしはその背を追い続けたろう

 

やがてはおまえを追い越した

 

見えなくなったおまえはすっかりちいさくなって

導をなくしたわたしは立ち止まり

白煙だけが立ち昇る

 

やまびこが帰ることはもうないが

くゆらせた白煙は、まるで手を振るおまえのままで

思わず一歩を踏み出した

 

おうい。どこからでも見えるだろう

おうい。わたしももう迷わないとも

 

 

 

 

 

 

Dasim-Aki

Dasim-Aki

月と詩人 Author 長野出身の酒好き/詩は全くの初心者 私の心の発露を詩として美しく着飾ってあげたいのです。

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“轍はひとつ 白煙を目印に” への2件のフィードバック


  1. 月のサカナ


  2. Dasim-Aki


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