永劫の供杯

 

干上がった湖面を歩く渡り鳥は

腫れあがって久しい修羅のつま先にキスをする

酒宴もたけなわだ

君が作った粉餅を頂くとしよう

蘭の香りに満ちた部屋で一人

貴方の帰りを待つ

我が王はただ一人と決めている

老い朽ちようともこの杯は貴方に捧げる

空冥から雷鳴が轟くころ

夜雨がけたたましく屋根を打つ

私はもう待てなかった

貴方に逢いたくて寒々しい桟道をひた走る

遅延が生じる理由は

私の知り得ない陥穽があるからだろうか?

訳知り顔の仙人は諭す

魂の平安は酒にこそ宿るが

それを注ぐ郎女に宿りはしないと

私が心を移すとお思いなのか

この足を不自由にしてでも

貴方のそばに仕えたいと願っているのに

 

 

 

 

 

 

夕日メンテナンス

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月と詩人 Author はじめまして。 夕日メンテナンスと申します。 これまではXなどで詩を投稿していました。 どうぞよろしくお願いします。

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