干上がった湖面を歩く渡り鳥は
腫れあがって久しい修羅のつま先にキスをする
酒宴もたけなわだ
君が作った粉餅を頂くとしよう
蘭の香りに満ちた部屋で一人
貴方の帰りを待つ
我が王はただ一人と決めている
老い朽ちようともこの杯は貴方に捧げる
空冥から雷鳴が轟くころ
夜雨がけたたましく屋根を打つ
私はもう待てなかった
貴方に逢いたくて寒々しい桟道をひた走る
遅延が生じる理由は
私の知り得ない陥穽があるからだろうか?
訳知り顔の仙人は諭す
魂の平安は酒にこそ宿るが
それを注ぐ郎女に宿りはしないと
私が心を移すとお思いなのか
この足を不自由にしてでも
貴方のそばに仕えたいと願っているのに
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